鼻高々
はなたかだか
形容動詞
標準
proud
文例 · 用例
自分には空を飛べる能力があるのかも知れないという子供にあり勝ちな空想も、豹一にとっては、いわば彼の虚栄の一つであり、悪人に追われて空を飛び逃げる夢を見た時は鼻高々と人に話し、為に嘲笑されると今にみろ飛んでやると思い、虚栄にうながされてひそかに奇蹟を信じ、奇蹟を待つことが屡々なのである。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
「お天狗――鼻高々」なぞいうのは、この気持ちが今一層高潮して現われた場合の形容詞で、鼻が高かろうが低かろうがそんな事は些しもこの気持ちの表現に影響しませぬ。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
珍しく気のきいた大働きで、ちゃんともう用意しておいた早駕籠に名人を押し込めながら、鼻高々と案内していったまではおてがらでしたが、やっぱりこの辺が伝六流です。
— 袈裟切り太夫 『右門捕物帖』 青空文庫
こうなりゃおまえさんまかせだ、橙を落とさねえようにして、はええところ伝兵衛とやらのねぐらへ案内してみな」 得たりや応とばかり、鼻高々として伝六が案内していったのは、話のその大根河岸なるさかさねこ伝兵衛のひと構えです。
— 七七の橙 『右門捕物帖』 青空文庫
ホシの女しょっぴいてきましたから、さ、とっくり首実検をなせえましよ」 叫びながら伝六が表玄関に威勢よく駕籠をのりつけて、鼻高々とひとりの御殿女中を引ったててまいりましたものでしたから、右門はおもむろに短檠のあかしをかきたてると、まずそれなる女の首実検に取りかかりました。
— 毒色のくちびる 『右門捕物帖』 青空文庫
引き取り人があるかもしれねえから、どこか近所の寺へでも始末しろ」 小役人たちに命じておくと、死骸の手から証拠の片そでを切り取って、鼻高々とひと飛びに乗りつけたところは、ひもに見える馬喰町の呼び商い元締め、越中屋新右衛門の店先です。
— 闇男 『右門捕物帖』 青空文庫
親の富五郎も鼻高々で楽しんでおりましたが、ふと、或る年悪性の疱瘡に罹って亡くなってしまいました。
— 私の父祖のはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
それから、その飛行機のことをバイエルタールに訊ねると……英領ケニアの守備隊で同僚を殺し、偵察機一台をさらってここへ逃げこんできた英人飛行士で、その後、縦断鉄道測量隊をヤンブレで襲い、当分防虫剤やガソリンには不自由しないと、バイエルタールは鼻高々の説明だった。
— 有尾人 『人外魔境』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は新しい服を皆に見せびらかすように、鼻高々に歩いていた。
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自分の意見が採用されて、彼は鼻高々に会議で発表した。
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「僕が作ったんだ!」と、完成したプラモデルを鼻高々に持ち上げた。
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