刻器
こっき
名詞
標準
burin
文例 · 用例
一本を飲もうとするときに一本こっきりでは、その限数が気になり伸々した気持でその一本すら分量の価打ちだけに飲み足らうことができない。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
尤も一枚こっきりのいわゆる常上着の晴着なしであったろうが、左に右くリュウとした服装で、看板法被に篆書崩しの齊の字の付いたお抱え然たる俥を乗廻し、何処へ行っても必ず俥を待たして置いた。
— 内田魯庵 『斎藤緑雨』 青空文庫
尤も公債もあり蓄財もあり、家屋も自分の所有であって、正味十一円こっきりの身代ではなかったが、割合に気楽な官吏の生活を送ったものが多年倹約して剰した蓄財を日に日に減らして行くは、骨を削り肉を刻むに等しい堪えがたい苦痛であるのが当然で、何かにつけて愚痴の出るのも無理ではなかった。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
夜寝る前にも、からだじゅうが真赤になるまでこすって、一枚こっきりの布団に海苔巻きになって寝る。
— 大杉栄 『続獄中記』 青空文庫
」「そんなしゃれた訳にいくもんですか、ふだん着だって勤め着だって一枚こっきりだわ、私なんぞ。
— 宮本百合子 『氷蔵の二階』 青空文庫
ここっきしないのが五十銭だって。
— 宮本百合子 『一九二七年春より』 青空文庫
通り一ぺんの客は少ないんだから、店同士でお互に競争はしていても、客に対しては一ぺんこっきりの悪らつなことはしないそうだよ。
— 加能作次郎 『早稲田神楽坂』 青空文庫
私は私こっきりの生きかた。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
作例 · 標準
The 国記 is considered a foundational text in Japanese historiography.
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Scholars continue to research and debate the origins and reliability of the 国記.
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Its narrative offers unique insights into the early political landscape, according to the 国記.
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