大店
おおだな
名詞
標準
large store
文例 · 用例
宅へ帰ってどうすると云うあてもないので、銀座通りをぶらぶら歩き、大店のガラス窓の中を覗いてみたり雑誌屋の店先をあさってみたり、しばらくはほとんど何事も忘れていた。
— 寺田寅彦 『障子の落書』 青空文庫
おみよの兄という人が下町のある大店に勤めていて、その兄の方から月々の仕送りを受けているのだと母のおちかは吹聴していたが、その兄らしい人が曾て出入りをしたこともないので、近所ではそれを信用しなかった。
— 帯取りの池 『半七捕物帳』 青空文庫
嗜も気風もこれであるから、院長の夫人よりも、大店向の御新姐らしい。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
その場から連れて戻って、否応なしに、旦を説付けて、たちまち大店の手代分。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
嘉六が一人前の番頭になった時分、瘠我慢を張って大店の旦那衆の遊び仲間に入ったことがあった。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
表通りの堅気な大店の旦那が一通りならない浮世の苦労をしたのち無事に隠居をして晩年の余技にいささか風流を弄んでいるという風格の人物以下には見えなかった。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
癪、癪でして、ええ、そもそもBB旅館なるものが、そりゃあ本斗一の大店でしょう。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
大店のBBの肩ばかり持ちやがって、成っちゃいねえ。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
作例 · 標準
例句