祈祷師
きとうし
名詞
標準
medicine man
文例 · 用例
去る程に此寺の住持なりし彼の和尚は、もと高野山より出でたる真言の祈祷師にて御朱印船に乗りて呂宋に渡り、彼地にて切支丹の秘法を学び、日本に帰りて此の廃寺を起し、自ら住持となりし万豪|阿闍梨と申す者に侍り。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
役者、蔭間、力士、その他の芸人、占者、祈祷師、絵草紙、薬種、化粧品の行商人等の中にこの種の商売人が居たのであるが、今ではずっとこの範囲が広まっている。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
というのは、奥様が神経痛にかかって別荘に御祈祷師を呼び寄せると、旦那も又神経痛で本宅に女マッサージを出入りさせるというわけである。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
第一は最初から生活難の背景、又は商売的の意味を持ったもので、男性では俳優その他の芸人、外勤員、祈祷師、各種の治療師、活弁、呉服屋、ボーイ等の男淫売式?
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
そのほかおろし婆、御祈祷師なぞは勿論の事、普通の漢方医でも内々この医術を売り物にしていたと察せられる。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
隣の家で誰か祈祷師がやつて来て、頻りに怕いやうな声をあげてゐた。
— 原民喜 『小さな村』 青空文庫
――ところが、その祈祷師が、あの大阪の罹災親爺だとは、私は久しく気づかなかつた。
— 原民喜 『小さな村』 青空文庫
祈祷師、田口の親爺さんは、縁側に腰を下ろして、私の次兄に話しかけてゐた。
— 原民喜 『小さな村』 青空文庫
作例 · 標準
「ああ、村の祈祷師を呼んでくれ! このままでは呪いでお終いだ!」
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山奥に住む老いた祈祷師は、焚き火の煙を見つめながら低く唸るような声で呪文を唱え始めた。
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近代医療では原因不明と言われた病を治すため、一縷の望みをかけて祈祷師のもとを訪ねた。
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