藍玉
あいだま
名詞
標準
ball of dried, ground, fermented dyer's knotweed leaves
文例 · 用例
あの水祭はここで催され藍玉の俵を載せ、或は葡萄色の酒袋を香の滴るばかり積みかさねた小舟は毎日ここを上下する。
— 北原白秋 『水郷柳河』 青空文庫
今は銀行となつたが、もとはやはり姻戚の阿波の藍玉屋の生鼠壁の隣に越太夫といふ義太夫の師匠が何時も気軽な肩肌ぬぎの婆さんと差向ひで、大きな大きな提燈を張り代へながら、極彩色で牡丹に唐獅子や、桜のちらしなどをよく描いてゐた藁葺きの小店と、それと相対して同じ様な生鼠壁の旧家が二つ並んでゐる。
— 北原白秋 『水郷柳河』 青空文庫
今は銀行となつたが、もとはやはり姻戚の阿波の藍玉屋の生鼠壁の隣に越太夫という義太夫の師匠が何時も氣輕な肩肌ぬぎの婆さんと差向ひで、大きな大きな提燈を張り代へながら、極彩色で牡丹に唐獅子や、櫻のちらしなどをよく描いてゐた藁葺きの小店と、それと相對して同じ樣な生鼠壁の舊家が二つ並んでゐる。
— 北原白秋 『思ひ出 抒情小曲集』 青空文庫
」「さりながら農の利潤は極めて僅少にして、是は誠に粒々辛苦の汗のみなれば、終に藍玉商とならんと企てたり。
— 木下尚江 『臨終の田中正造』 青空文庫
藍玉の原料仕入は、毎年残暑の頃にして、前後三十日許は日夜非常の運動なり。
— 木下尚江 『臨終の田中正造』 青空文庫
古は先生の胸中に輳つて藍玉愈|温潤に、新は先生の筆下より発して蚌珠益|粲然たり。
— 芥川龍之介 『「鏡花全集」目録開口』 青空文庫
たゞ、徳島岩次と藍玉屋喜多六とが、入れ替つてゐると言ふ、とりつくがあるが、これは少しも生きて使はれてない。
— 折口信夫 『正直正太夫に期待す』 青空文庫
徳島岩次・藍玉屋北六は浴衣がけである。
— 折口信夫 『夏芝居』 青空文庫
作例 · 標準
例句