陋屋
ろうおく
名詞
標準
cramped home
文例 · 用例
翌る日、眼光鋭く、気品の高い老紳士が私の陋屋を訪れた。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
数日後、大隅忠太郎君は折鞄一つかかえて、三鷹の私の陋屋の玄関に、のっそりと現われた。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
」 Nさんは、この遠い田舍の陋屋に、わざわざ訪ねて來てくれたのだといふ事を思へば、私は今、頑固に斷つてこの場を氣まづくするのが、少しつらくなつて來たのである。
— 太宰治 『大恩は語らず』 青空文庫
鰌髭をはやし、不潔な陋屋の臭いが肉体にしみこんでいる。
— 黒島傳治 『穴』 青空文庫
眼尻の下った、平ぺったい顔、陋屋と阿片の臭い。
— 黒島傳治 『穴』 青空文庫
しかるにその後、竹村書房に對して、讀者からの直接の註文が、かなりあるので、竹村書房主はその註文を受ける度毎に憂鬱、なんとかして讀者の求めに應じたいと煩悶、あげくの果は一日、著者の陋屋をおとづれ、名案なきかと相談に及ぶ始末であつた。
— 太宰治 『『老ハイデルベルヒ』序』 青空文庫
れいの、北さんと中畑さんとが、そろって三鷹の陋屋へ訪ねて来られた。
— 太宰治 『故郷』 青空文庫
おとといの晩はめずらしいお客が三人、この三鷹の陋屋にやって来ることになっていたので、私は、その二三日まえからそわそわして落ちつかなかった。
— 太宰治 『酒ぎらい』 青空文庫
作例 · 標準
都会の片隅にある陋屋だが、家族にとってはかけがえのない我が家だ。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
彼は成功して大邸宅に住むようになっても、若い頃に暮らした陋屋のことを忘れなかった。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
雨漏りのする陋屋で、彼はただひたすらに筆を走らせていた。
幻辭AI · gemini-2.5-pro