両拳
りょうけん
名詞
標準
both fists
文例 · 用例
正坐した時次郎は、握った両拳を太股のうえにつき、金五郎を無言で、凝視している。
— 火野葦平 『花と龍』 青空文庫
ほんとらしいです」「他所者に、縄張の中で、御馳走の撰り食いをされちゃあ、他の者の顔は、丸つぶれじゃないか」「まあ、わたしに委せといて下さい」 角助は、そういって、自信ありげに、うなずき、指の短い両拳を握って、反っくりかえらせた胸を、どすんと、たたいた。
— 火野葦平 『花と龍』 青空文庫
このまえ会った時、ある蓄財家の話が出たら、いったいあんなに金をためてどうするりょうけんだろうと言って苦笑していた。
— 夏目漱石 『ケーベル先生の告別』 青空文庫
――この、最後的に、この男や君のりょうけんを聞きたいと思って来たわけだ。
— 三好十郎 『その人を知らず』 青空文庫
されば浅井のお家は、一代のすけまさ公、三代のながまさ公、ともにぶそうのめいしょうでいらっしゃいましたのに、二代の久政公の御りょうけんがつたなく、御思慮があさかったばっかりにめつぼうをまねきました。
— 谷崎潤一郎 『盲目物語』 青空文庫
それが何分にも御めい/\に御りょうけんがちがいますことゝて、なか/\まとまりがつきませんで、引きつゞき毎日のように夜おそくまでおあつまりなされ、ときにはけんかこうろんにも及ばれましたときいております。
— 谷崎潤一郎 『盲目物語』 青空文庫
作例 · 標準
彼は怒りのあまり、両拳を握りしめてブルブルと震えていた。
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ボクサーは試合開始のゴングを聞くと、両拳を固めてファイティングポーズをとった。
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喜びの瞬間、彼は両拳を高く突き上げてガッツポーズをした。
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