佳味
かみ
名詞頻度ランク #12330 · 青空 47 例
標準
delicious taste
文例 · 用例
また人工の巧なるも、造化の美には如くべからず、自然の佳味は人造らじ、されば、鳥籠に美を盡し、心を盡して餌を飼ふとも、いかで鳥類の心に叶ふべき。
— 泉鏡太郎 『十萬石』 青空文庫
花の莖の太く短く、青女の前膊の如き感じを與へるのが最も佳味であつた。
— 木下杢太郎 『すかんぽ』 青空文庫
連雀の藪蕎麦が近いから、あの佳味いので一銚子、と言われて涙を流した。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
「どうした鹽辛かあ有んめえ」「有繋佳味えな」「此でもこゝらの商人は持つちや來ねえぞ」勘次は一心に見ながらいつた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
「此りや佳味えこたあ佳味えが餘りあまくつて俺がにや胸が惡くなるやうだな」勘次は冷めた湯を幾杯か傾けた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
さうして茹菜の一皿が幾らか渇を覺えた所爲か非常に佳味く感じた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
蓄へられたゑぐが小笊に一|杯に成つた時おつぎは小笊を手に持つて「よきげ此煮てやつぺか、砂糖でも入たら佳味かつぺな」獨語のやうにいつた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
與吉は能く貧乏な伴侶の子が佳味相に青物を噛つて居るのを見ておつぎに強請むことがあつた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
作例 · 標準
この季節ならではの山菜は、まさに佳味と呼ぶにふさわしい。
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彼は料理の腕を磨き、常に佳味を追求している。
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遠方から取り寄せたその銘菓は、口の中でとろけるような佳味だった。
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