後難
こうなん
名詞
標準
future problems
文例 · 用例
しかし多くの場合に、責任者に対するとがめ立て、それに対する責任者の一応の弁解、ないしは引責というだけでその問題が完全に落着したような気がして、いちばんたいせつな物的調査による後難の軽減という眼目が忘れられるのが通例のようである。
— 寺田寅彦 『災難雑考』 青空文庫
その後難の憂慮のないように、治兵衛の気を萎し、心を鎮めさせるのに何よりである。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
そしてお互いに相手の事を、あいつは気違いだと触れ回ってもたいてい聞く人のほうで相手にしないから、結果はそれきりでなんらの後難をひき起こす恐れがない。
— 寺田寅彦 『解かれた象』 青空文庫
其処で何か、すぐに羽黒へ帰らいで、屑屋を掴んだまゝ、御坊関所|近く参られたは、其の男に後難あらせまい遠慮かな。
— 泉鏡花 『妖魔の辻占』 青空文庫
然せざれば代金支払い後難題起り、またその馬を盗まる。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
どうして船底から水が漏ったのか、一応の詮議をしなければならないのですが、船頭の千太は後難を恐れたとみえて、船宿の三河屋へ一旦帰りながら、その晩のうちに何処へか姿を隠してしまいました。
— 新カチカチ山 『半七捕物帳』 青空文庫
おまけにその熊が大勢の人を傷つけたというので、父娘は後難を恐れて、どこへか影をかくしたと伝えられた。
— 熊の死骸 『半七捕物帳』 青空文庫
百助は後難を恐れて先ず逃げ出した。
— 熊の死骸 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
今の安易な決断が、将来の大きな後難とならないことを願う。
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彼の無責任な行動が、後難を招くことになった。
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「そんなことをしたら、きっと後難が来るぞ!」と先輩は忠告した。
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