編み棒
あみぼう
名詞
標準
knitting needle
文例 · 用例
少女はもう膝の上に毛糸の玉を転がしたなり、さも一かど編めるように二本の編み棒を動かしている。
— 芥川龍之介 『少年』 青空文庫
それが眼は油断なしに編み棒の先を追いながら、ほとんど媚を帯びた返事をした。
— 芥川龍之介 『少年』 青空文庫
少女はもう大真面目に編み棒の先へ目をやっていた。
— 芥川龍之介 『少年』 青空文庫
微笑を含みてこの光景を見し浪子は、日のまぶしきに眉を攅め、目を閉じて、うっとりとしていたりしが、やおらあなたに転臥して、編みかけの韈をなで試みつつ、また縦横に編み棒を動かし始めぬ。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
(なるほど、上手奥で鞍馬山の最初の部分の大薩摩が、殆んど三味線の糸が切れんばかりの烈しさで鳴り出している)……(三好、無意識に左手で顔の涙をブルンと拭いて、気が附くと、レース編みの編み棒をまだ握っている。
— 三好十郎 『好日』 青空文庫
「さうですか……」と、膝に白い毛糸の球をころばしながら何かを編んでゐた武井さんは、編棒の手を止めて窓の方に首を差し延べた。
— 南部修太郎 『病院の窓』 青空文庫
二等甲板の船艙のつるつる光る白い壁に黒いかつぎのカトリックの尼さんが緑の円い瞳をそらに投げて竹の編棒をつかってゐる。
— 宮沢賢治 『『春と修羅』補遺』 青空文庫
それから編棒と毛糸の球を持出して、暫くは黙って切々と編物をしている。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
作例 · 標準
編み棒を使って文を作ってみた。
学生たちは編み棒について学習した。
編み棒の使い方は難しい。
先生は編み棒の定義を説明した。