主恩
しゅおん
名詞
標準
the favor (favour) of one's master
文例 · 用例
そこで、丹造は直営店の乾某がかつて呼吸器を痛めた経験があるを奇貨とし、主恩で縛りあげて、無理矢理に出鱈目の感謝状と写真を徴発した。
— 織田作之助 『勧善懲悪』 青空文庫
血性赤誠の素ある正信が、正保元年を以て從五位下に叙せられ、上野介と稱し、出でて詰衆に列するに及び、仰いで主恩の大なるを思ひ、俯して父祖を辱かしめざらむと苦心せしこと、いかばかりぞや。
— 大町桂月 『宗吾靈堂』 青空文庫
およそ人の家の先祖と申すものは、あるいは馬に乗り槍を提げ数度の戦場に身命を擲ち主恩のために働きたるか、あるいは、数十年役義を精励し尋常ならぬ績を立てたるか、あるいは武芸人に勝れたるか、文学世にきこえたるか、いずれにもせよ一方ならぬことありてこそ、百石なり五十石なり知行を賜り子孫に伝うるなり。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
そして、一方の土間に、からみ合った黄色と黒との一とかたまり、豹は一と飛びに飼主恩田に飛びかかって行ったのだ。
— 江戸川乱歩 『人間豹』 青空文庫
伝右衛門は、主恩に感泣しながら、ふたたび、きのうの戦場へもどった。
— 吉川英治 『上杉謙信』 青空文庫
一城を賜い、一郡を受けるよりも、彼として、これは無上な主恩と感じている。
— 吉川英治 『上杉謙信』 青空文庫
自分はあくまで主恩のある北畠信雄様と行動を共にする。
— 第十分冊 『新書太閤記』 青空文庫
作例 · 標準
家臣は、主君の**主恩**に報いるため、忠誠を誓った。
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**主恩**を忘れず、常に感謝の気持ちを持って職務に励むべきだ。
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この功績は、ひとえに**主恩**あってのことと存じます。
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