斑入り
ふいり
名詞名詞-の形容詞
標準
variegated
文例 · 用例
眼の届く限りに姿は見えないなと思う間もなく収穫小屋の裏木戸が開いて、斑入りの白い羽を半分開いて前に行くものの背を乗り越し乗り越し走り出た一群の鶏といっしょに、二人の童女が現われ出た。
— 有島武郎 『フランセスの顔』 青空文庫
青磁いろで、黒い斑入りで、円錐形に近い楕円で、大きいんです。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
堀江の洲にはたくさんの雁が降りる、そのなかに白い雁のむらがっているのは珍らしくないが、稀には斑入りの雁がまじっている。
— 吉良の脇指 『半七捕物帳』 青空文庫
才兵衛がその夜今戸の寮へ出向いたのは、斑入りの雁の羽を売り込みに行ったのであるという事が判って、半七らは一種不思議の因縁が付きまとっているようにも思った。
— 吉良の脇指 『半七捕物帳』 青空文庫
竹のまだ青々した建仁寺垣の結い繞らされた庭の隅には、松や杜松に交って、斑入りの八重の椿が落ちていて、山土のような地面に蒼苔が生えていた。
— 徳田秋声 『黴』 青空文庫
外には春風が白い埃をあげて、土の乾いた庭の手洗い鉢の側に、斑入りの椿の花が咲いていた。
— 徳田秋声 『爛』 青空文庫
型だってなかなか凝ったものだよ」 尚子は、疑わしいような表情で、淡いチョコレートに黒の斑入り大理石を使い、イオニア式台石か何かかさばった図案を見守った。
— 宮本百合子 『墓』 青空文庫
余はたつた一輪の花を画いたのが成績がよくなかつたので、やや困りながら、大きな葉の白い斑入りのやつを画いて見たが、これは紙が絵の具をはじくために全く出来ぬのもありまた自ら斑入りのやうに出来上るのもあつてをかしかつた。
— 正岡子規 『病牀六尺』 青空文庫
作例 · 標準
庭の片隅に、白と緑のコントラストが美しい斑入りのギボウシを植えた。
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観葉植物の愛好家の間で、斑入りのモンステラは非常に人気が高い。
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自然界で稀に発生する斑入りの葉は、その希少性から高値で取引されることもある。
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ウィキペディア
斑入り(ふいり)とは、植物においてもともと単色で構成される組織が、本来持っているべき色、つまり緑色の葉の一部が白や黄色あるいは赤の模様になることを指すことが多い。この白や黄色あるいは赤の模様を斑(ふ)という。外的または遺伝的要因によって多色になってしまう場合をいう。多くは葉に見られる。一般に病気や害虫、あるいは気温や土壌の影響などの一時的な現象とは区別される。ウイルス病により生じることも多いが、シマイネなど品種として重宝されるものもある。
出典: 斑入り — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0