巋然
きぜん
副詞-と形容詞-たる
標準
soaring highly
文例 · 用例
棒の引き方、点の打ちぐあい、まるで二つが同じ人間の書いたほどに似ているぜ」「なるほどね、墨色までがそっくりでござんすね」「しかも、恒藤権右衛門家内といや、女でなくちゃならねえはずなのに、だれが書いたものか、この手紙はそっちの立て札の筆跡同様、れきぜんと男文字だよ」「ちげえねえ。
— 卍のいれずみ 『右門捕物帖』 青空文庫
(顔淵篇)4 顔淵喟然(きぜん)として歎じて曰く、之を仰げば彌々高く、之を鑚れば彌々堅し。
— 下村湖人 『論語物語』 青空文庫
きわめて僅かな時間に、眼のまわりに暈があらわれ、それが顔つきぜんたいに深い陰翳を与えた。
— 山本周五郎 『葦』 青空文庫
眼だけはあたたかみを湛えていたが、顔つきぜんたいは冷やかにきびしく、人足たちが「役人づら」と蔭でいう、そのままの顔つきにみえた。
— 山本周五郎 『さぶ』 青空文庫
半之助は以上のことを、そのときぜんぶ覚えたわけではない。
— 山本周五郎 『山彦乙女』 青空文庫
作例 · 標準
激しい戦火の中でも奇跡的に焼け残ったその古門は、今も街の真ん中に巋然とそびえている。
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周囲のビルが次々と解体される中、その歴史ある洋館だけが巋然として往時の面影を留めている。
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太平洋の荒波に洗われながらも、その巨大な岩礁は巋然として航路を見守り続けてきた。
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