麦穂
ばくすい
名詞
標準
ear of wheat
文例 · 用例
すると、いつも風が吹いて、麦穂がばさっと横にたおれて、そのすきまから青空が見えるのです。
— LITTLE TINY OR THUMBELINA 『おやゆび姫』 青空文庫
スコットランドのスカイ島では、以前自分の麦を苅り終った百姓が、麦穂一束を、隣りのまだ苅り終らぬ百姓へ送り、その百姓苅り終る時またその隣りへその束を贈る。
— 羊に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
そのとき、耕地の端れの大木の下から人の呼び声がしたので、ジャンはふと顔をあげると、黄金色の麦穂の上から、彼の女房の上体がちらと浮きあがった。
— モーリス・ルヴェル Maurice Level 『麦畑』 青空文庫
全身の力を腕にこめてぐんぐん刈ってゆくと、後ろには麦穂の束が続々ところがり、そして、鎌に喰われたあとの畑が急に広々となって見えた。
— モーリス・ルヴェル Maurice Level 『麦畑』 青空文庫
きゃっと消魂る叫びとともに宙に飛んだ二つの首級がもんどり打って地面へころげ落ちると、さらさらという音がして、折れた麦穂を鮮血に染めた。
— モーリス・ルヴェル Maurice Level 『麦畑』 青空文庫
さういへば、その麦穂を更にそとから取巻いてゐる国号の文字も、勿論こんな遠くでは見分けられはしないが、思ひなしかやはりあの三つの頭字だけは、赤く彩つてあるやうな気がする。
— 神西清 『灰色の眼の女』 青空文庫
ふむ……青年 ……それは、さぞ……百姓 (叩き棒で軽くトントンと麦穂の上を叩き試しながら)……こうして、麦作るにも米作るにも、へえ、道雄や、慎太郎に……慎太つうのは満州で死んだ総領だ……食わしてやる気でやってる。
— 三好十郎 『おりき』 青空文庫
ハハ……(本式に叩きはじめる)青年 ……(頭を垂れて聞いていたが、やがて、これも、もう一本の棒を持って、百姓と交る交る麦穂を叩きはじめる)百姓 (叩きながら)俺達みてえに……貧乏なもんは……したいと思うても格別の事あ、出来ねえ。
— 三好十郎 『おりき』 青空文庫
作例 · 標準
風に揺れる麦穂が、夏の訪れを告げていた。
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麦穂が頭を垂れる頃、収穫の時期がやってくる。
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絵画には、黄金色に輝く麦穂畑が描かれていた。
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