発句
ほっく
名詞
標準
first 17-syllable verse of a renga
文例 · 用例
都から連歌師が下って来ると、最寄々々の城から招いて連歌一座所望したいとか、発句一首ぜひとか、而もそれがあす合戦に出かける前日に城内から所望されたなどという連歌師の書いた旅行記がありますよ。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
日本人の特異な自然観の特異性をある一方面に分化させ、その方向に異常な発達を遂げさせたものは一般民衆の間における俳諧発句の流行であったと思われる。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
俳句の十七字詩形を歴史的にさかのぼって行くと「俳諧の発句」を通して「連歌の発句」に達し、そこで明白な一つの泉の源頭に行き着く。
— 寺田寅彦 『俳句の精神』 青空文庫
「こいつも今にああなって、猫の恋とかいう名を付けられて、あなた方の発句の種になるんですよ。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
明智光秀も信長を殺す前には愛宕へ詣って、そして「時は今|天が下知る五月かな」というを発句に連歌を奉っている位だ。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
折から葭籬のもとに、いつのこぼれ種子やら朝顔の二葉土を離れて、我がやどすてぬといへる発句の趣向をあらはす。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
お絹お常のまめまめしき働きぶり、幸衛門の発句と塩、神主の忰が新聞の取り次ぎ、別に変わりなく夏過ぎ秋|逝きて冬も来にけり。
— 国木田独歩 『置土産』 青空文庫
まず試みに「炭俵」上巻の初めにある芭蕉|野坡の合奏を調べてみると、「むめが香にのっと日の出る山路かな」の発句にはじまって、「屏風の陰に見ゆる菓子盆」の揚げ句に終わる芭蕉のパートにはいったいにピッチの高いアクセントの強い句が目に立つ。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
作例 · 標準
連歌の会で、彼が詠んだ発句の見事な情景描写に、一座の者たちは感嘆した。
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芭蕉の有名な「古池や」の句は、元々は連歌の発句として詠まれたものだ。
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発句は全体の雰囲気を決める重要な役割を持っており、最も格調高い表現が求められる。
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標準
haiku
作例 · 標準
祖父は引退してから俳句、当時は発句と呼んでいたが、それを趣味として楽しんでいた。
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五七五の短い言葉の中に季節を閉じ込める発句の文化は、現代の俳句へと引き継がれている。
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古い屏風に書かれた発句を読み解こうとしたが、崩し字が難しくて苦戦した。
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標準
first five-syllable line of a tanka
作例 · 標準
短歌の発句、つまり上の句の五文字が決まらず、何度も紙を書き直した。
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この歌は発句の勢いが素晴らしく、読者を一気に物語の世界へ引き込んでくれる。
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発句と結びの句の対比が鮮やかで、作者の心の葛藤がよく表現されている。
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