内向き
うちむき
名詞
標準
facing inward
文例 · 用例
それで、虻が蜜汁をあさってしまって、後ろ向きにはい出そうとするときに、虻の尻がちょうどおしべの束の内向きに曲がった先端の彎曲部に引っかかり、従って存分に花粉をべたべたと押しつけられる。
— 寺田寅彦 『沓掛より』 青空文庫
言へばやつぱり未練が出る」 彼は熟と内向きて、目を閉ぢたり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
お桃を誘拐すか、殺した上でないと、加島屋へ顔を出せない」「すると、親分」「俺はもう、中坂の藤井重之進の内向きのことを調べているよ。
— 縞の財布 『銭形平次捕物控』 青空文庫
閉じて重なった唇の内側には、八列の歯が内向きに反り返って並んでいる。
— THE OLD MAN AND THE SEA 『老人と海』 青空文庫
外国物の翻案、島田が之を浅草でやってはと言ってたから気をつけて見たが、何うも浅草向ではない、丸の内向きの気のきいた探偵物だ。
— 昭和九年 『古川ロッパ昭和日記』 青空文庫
「見世物」とまで、賑かになると、丸の内向きでなかったのかといふ気もする。
— 昭和十二年 『古川ロッパ昭和日記』 青空文庫
作例 · 標準
例句