魚卵
ぎょらん
名詞
標準
fish eggs
文例 · 用例
……近き頃、広瀬旭荘といへる人が、享保・元禄のころほひの詩人の、琴柱に膠すと言ふやうなる風体をあざけりて、白雲明月句、多於魚卵繁といひたりしも、蘆庵翁のいきどほりにひとしき心ばへと見えたり。
— 折口信夫 『橘曙覧評伝』 青空文庫
今その概要を説明せんに第一は生蠣および魚卵(ウィトル、カビヤ)の料理にて生蠣はレモンの汁を湛え、カビヤは魯西亜産|鱒魚の卵の製したるものなり。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫
鯉類その他の川魚中には魚卵中に毒質を含むものありという。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫
そういう意味において、数の子も口中に魚卵の弾丸のように炸裂する交響楽によって、数の子の真味を発揮しているのである。
— 北大路魯山人 『数の子は音を食うもの』 青空文庫
二重瞳孔魚卵の形、それが何よりの証拠じゃわい。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫