要具
ようぐ
名詞
標準
necessary tools
文例 · 用例
宗教が国家の機械、即ち美しい言葉でいえば政務の要具たることから自分を救い出さねばならぬことは勿論であるが、現存の国家がその拠りどころとする智的生活、その智的生活から当然抽出される二元的見断から自分自身を救い出して、愛の世界にまで高まらなかったら、それは永久にその権威を回復することが出来ないだろう。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
前にも申上げた通り、この宗教は昔は三十六島を統一するために欠くべからざる要具でありました。
— 伊波普猷 『ユタの歴史的研究』 青空文庫
第十八条 礼儀作法は、敬愛の意を表する人間交際上の要具なれば、苟めにも之を忽にす可らず。
— 慶応義塾 『修身要領』 青空文庫
但し、眼を驚かすために描かれたのではなく、密教の秘法を修する一大要具として描かれたものに相違ございませんが、絵そのものが、たしかに素人をも玄人をも驚かさずには置きません、実にめざましいグロテスクを描いたものです。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
ササラとは本来櫛歯形に木片を連ねた田楽法師の用具の名で舞踊に際してそれを操り、戛々たる音響を発せしめるものであるが、南部地方の獅子の負物にこの名称のあるのは、或いはその竹条に巻いた紙の切り形から来たものかとも思われないでもないが、おそらく田楽時代の要具の名の名残りを伝えたと解すべきものであろう。
— 喜田貞吉 『奥羽地方のシシ踊りと鹿供養』 青空文庫
女子が嫁に行くとき持参する第一の要具は、墓掃除の手桶であるそうだ。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
広く翻訳の可能性はクリティシズムに含まれる根本要素の一つであって、文化の紹介や批評のために欠くべからざる要具なのである。
— 戸坂潤 『読書法』 青空文庫
だが人間生活を他の動物生活から区別するものは、人間が個体を生産する能力を有っているという点にあるのではなくて、人間が生活資料を優れて生産し得るという処に、即ち労働によって之を生産するという処に、而も労働手段乃至要具の生産(労働による)を通じて之を生産するという処に、横たわる*。
— 戸坂潤 『科学論』 青空文庫
作例 · 標準
登山には、適切な服装と、非常時のための要具を携行すべきだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
災害に備えて、水や食料などの要具を常に備蓄している。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
この精密機械の組み立てには、専用の要具が不可欠だ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash