鬼婆
おにばば異読 おにばばあ
名詞多音語
標準
hag
文例 · 用例
もし気分がそのまま外に現われるとしたら自分の顔は半腐れの鬼婆のようなものだろう。
— 岡本かの子 『売春婦リゼット』 青空文庫
鬼婆で名高い浅茅ヶ原に近いだけに、鬼娘の噂がそれからそれへと仰々しく伝えられて、残暑の強いこの頃でも、気の弱い娘子供は日が暮れると門涼みに出るのを恐れるようになった。
— 鬼娘 『半七捕物帳』 青空文庫
どうせ私は鬼婆だから私が何か言うと可怕いだろうよ」 何と言われても一方は泣くばかり、母は一人で並べている。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
鬼婆が殺されたと云う。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
あなただけ優しくて、私ひとりが鬼婆みたいに見られるの、いやだから、私、知らん振りしていたの。
— 太宰治 『善蔵を思う』 青空文庫
しかもだね、料理をするのは、もの凄い鬼婆々じゃなくって、鮹の口を尖らした、とぼけた爺さん。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
「お土産にお餅を貰って来るから、好く留守番をしといでよ」「お母さん、自家のことは好いが、彼の山には鬼婆が出ると云いますから、日が暮れたなら、泊って来るが宜しゅうございますよ」と、総領女が云った。
— 田中貢太郎 『白い花赤い茎』 青空文庫
「そうとも、そうとも、鬼婆が恐いから、つい日が暮れたら泊ってくるが、なるだけなら夕方に帰って来るよ」 寡婦はそれから男の子と末の子の頭を撫でながら云った。
— 田中貢太郎 『白い花赤い茎』 青空文庫
作例 · 標準
例句