公権
こうけん
名詞
標準
civil rights
文例 · 用例
七 妨害運動 これより先、郷里の両親らは福田が渡韓の事を聞きて彼を郷里に呼び返すことのいよいよ難きを憂い、その極|高利貸をして、福田が家資分産の訴えを起さしめ、かくして彼の一身を縛り、また公権をさえ褫奪して彼をして官途に就く能わざらしめ、結局|落魄して郷里に帰るの外に途なからしめんと企てたり。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
人ヲ殺スハ、国家ノ大禁ニシテ、人ヲ殺ス者ヲ罰スルハ、政府ノ公権ニ候処、古来ヨリ父兄ノ為ニ、讐ヲ復スルヲ以テ、子弟ノ義務トナスノ古習アリ。
— 菊池寛 『仇討禁止令』 青空文庫
右ハ至情不得止ニ出ルト雖モ、畢竟私憤ヲ以テ、大禁ヲ破リ、私義ヲ以テ、公権ヲ犯ス者ニシテ、固擅殺ノ罪ヲ免レズ。
— 菊池寛 『仇討禁止令』 青空文庫
それゆえ、たとい年金を受くるも、法律はその者を目して卑しむべき人となさず、またなんらの公権を奪うことなし。
— 河上肇 『貧乏物語』 青空文庫
一、私塾には黜陟・与奪の公権なきがゆえに、人生|天稟の礼譲に依頼して塾法を設け、生徒を導くの外、他に方便なし。
— 福沢諭吉 『学校の説』 青空文庫
往古、我が王朝の次第に衰勢に傾きたるも、在朝の群臣、その内行を慎まずして私徳を軽んじ、内にこれを軽んじて外に公徳の大義を忘れ、その終局は一身の私権、戸外の公権をも併せて失い尽したるものならんのみ。
— 福沢諭吉 『日本男子論』 青空文庫
されば今日の政治家が政事に熱心するも、単に自身一時の富貴のためにあらず、天下後世のために、国民の私権を張り公権を伸ばすの道を開かんとするの趣意にこそあれば、後の世の政治社会に宜しからざる先例を遺すは、必ず不本意なることならん。
— 福沢諭吉 『日本男子論』 青空文庫
その士気の凜然として、私に屈せず公に枉げず、私徳私権、公徳公権、内に脩まりて外に発し、内国の秩序、斉然巍然として、その余光を四方に燿かすも決して偶然にあらず。
— 福沢諭吉 『日本男子論』 青空文庫
作例 · 標準
国民は、憲法によって定められた公権を行使することができる。
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政治家は、国民の公権を守るために尽力すべきだ。
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選挙権は、民主主義社会における重要な公権の一つである。
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ウィキペディア
公権(こうけん)とは、私権に対し公法関係における権利で公義務に対応する。「職権(しょっけん)」ともいう。
出典: 公権 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0