嘔吐物
おうとぶつ
名詞
標準
vomit
文例 · 用例
花田君子から私は動物的な感触とピカデリあたりの聯隊旗みたいな嘔吐物をうけたのだ。
— Love on Drought 『恋の一杯売』 青空文庫
嘔吐物の臭気と、癌腫らしい分泌物との臭気は相変らず鼻を衝いた。
— 葉山嘉樹 『淫賣婦』 青空文庫
「樵夫が最初に発見したときは、あたりがあまりに乱雑になって居るので、五人のものが喧嘩口論をして互に殴り合って死んだのかと思ったそうですが、別にあたりに血がこぼれて居る訳でなく、ただ、蓆の上に、嘔吐物が散らばって居たばかりなので、恐らく食あたりをしたのだろうと考えたそうです。
— 小酒井不木 『狂女と犬』 青空文庫
初め彼の顔は、穏かにさしてる日脚のようなもので、村尾の精神的嘔吐物を静に受け容れていたが、中途から、次第に能動的な尖端を示すようになった。
— 豊島与志雄 『慾』 青空文庫
歯でかみ砕かれて胃袋で半ば消化された嘔吐物を描写することは、至難の業であるが、まして、精神的嘔吐物に至っては猶更だ。
— 豊島与志雄 『慾』 青空文庫
この嘔吐物は薄き緑色あるいは青色を呈す。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫
コレラで大便と嘔吐物は水からなっていて少量の血液の塩分と非常に少量の蛋白物質を含んでいる。
— ON THE MODE OF COMMUNICATION OF CHOLERA (1854) 『コレラの伝染様式について』 青空文庫
病気を起こす体液が「調理」(*コクション、ギリシア語でペプシス)の過程を受けて成熟すると病因物質は尿、糞便、嘔吐物、膿、に排泄される。
— 伝記による医学史 『偉大な医師たち』 青空文庫
作例 · 標準
例句