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吐瀉物

としゃぶつ
名詞
1
標準
文例 · 用例
便所というのは「トイレ」で通じるのかなと朦朧とし始めた頭をふりふりたずねあてて便座に腰を下ろすや、腹はナイヤガラの滝のように下るわ、イエローストーンの間欠泉のように吐瀉物は口から吹きだすわ。
富田倫生 青空のリスタート 青空文庫
その――てっきり海獣を思わせるような屍体は、同じく宮廷楽師の衣裳を附けていて、胸のあたりがわずかに吐瀉物で汚されている。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
不思議だ不思議だといううちに県の衛生試験所へまわった斎藤さんの吐瀉物について大変な報告がB町の警察署に来た。
夢野久作 無系統虎列剌 青空文庫
綿は彼らの周囲で、今は始末のつかぬ吐瀉物のように湿りながら、いたる所に塊っていた。
横光利一 上海 青空文庫
そうしてこの吐瀉物が主にエッセイの形をとった文芸や哲学の断片として、彼の「文芸評論」を造り上げるわけである。
戸坂潤 思想としての文学 青空文庫
吐瀉物が機械のわきから、地面の方に流れてきた。
IN DER STRAFKOLONIE 処刑の話 青空文庫
酸き林檎の果を小兒等の吸ふよりも柔かく、さみどりの水はわが松板の船に浸み透りて、青みたる葡萄酒のしみを、吐瀉物のいろいろをわが身より洗ひ、舵もうせぬ、錨もうせぬ。
LE BATEAU IVRE 醉ひどれ船 青空文庫
枕被いを剥いてそれに吐瀉物を拭き、海鳴りの変化に時間を知ろうとしたが、まだ海鳴りは先刻とおなじ同音であった。
室生犀星 われはうたえども やぶれかぶれ 青空文庫
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吐瀉物(としゃぶつ)は、嘔吐および下痢によって体外に排出された消化管の内容物。嘔吐によって排出されたもののみを指して用いられることがあるが、「瀉」は一般的に下痢を表すことからこの用法は誤りであり、嘔吐によるもののみを指して用いる場合には嘔吐物(おうとぶつ)もしくは吐物(とぶつ)という語が用いられる。

出典: 吐瀉物 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0