草鞋
わらじ
名詞頻度ランク #39393 · 青空 2097 例
標準
straw sandals
文例 · 用例
汽車の時間が迫ったので、みんな店先で草鞋をはいたところへやっと出来て来たので、上り口に腰かけたまま慌ただしい新春を迎えたのであったが、これも考えてみるとやはり官能的の出来事であった。
— 寺田寅彦 『二つの正月』 青空文庫
中の字を星形にした徽章のついた制帽を冠って、紺のめくらじまの袴をはき脚絆に草鞋がけ、それに久留米絣の綿入羽織という出で立ちであったと思う。
— 寺田寅彦 『初旅』 青空文庫
近頃は西洋人も婦人まで草鞋にて登る由なりなどしきりに得意の様なりしが果ては問わず語りに人の難儀をよそに見られぬ私の性分までかつぎ出して少時も饒舌り止めず、面白き爺さんなり。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
谷が狭くなって、崖側を行くと、緩いながらも雪の傾斜で辷るから、ミヤマナナカマドの枝を捉えながら上る、前にも増した雪の断裂で、草鞋に踏み蹂った雪片は、山桜の葩弁のように、白く光ってあたりに飛び散る。
— 小島烏水 『槍ヶ岳第三回登山』 青空文庫
ようやく川を渉る、足袋底がこそばゆいから、草鞋を釈いて足袋を振うと、粗製のザラメ砂糖のような花崗の砂が、雫と共に堕ちる。
— 小島烏水 『梓川の上流』 青空文庫
稜角の端まで這い出して、小さい阜――古代の動物の骨のようにゴロゴロ転がっている石の堆積――の上に立った、石はビッショリと濡れて、草鞋が辷る。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
待ちに待った朝は来た、朝がいかなる方面から、いかに忍び足に寄って来て、一秒ずつ額を白くしたかは徹夜凝視しても解らない、夜と朝の筋目が判然と目立つほどなら、地球の緯度線が草鞋の爪先に引っかかるわけである、しかも争う可らざるは朝の神秘なり、一たび臨むとき、木偶には魂を、大理石には血を与る。
— 小島烏水 『奥常念岳の絶巓に立つ記』 青空文庫
「十団子も小粒になりぬ秋の風という許六の句にあるその十団子を、もとこの辺で売ってたのだが」 主人はそう言いながら、一軒の駄菓子ものを並べて草鞋など吊ってある店先へ私を休ませた。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代の旅人たちは、わらじを履いて長距離を移動した。
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祭りの衣装として、伝統的なわらじが用意された。
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現代では、わらじは健康サンダルとしても人気がある。
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ウィキペディア
草鞋または鞋(わらじ)は、稲藁で作られる伝統的な履物の一つ。
出典: 草鞋 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0