息を殺す
いきをころす
表現動詞-五段-サ行
標準
to hold one's breath
文例 · 用例
蘆の葉のそよぎにも息を殺す二人の身の上に取って、このくらい冒険はありません。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
「鼻息を殺す」という形容詞も同様に鼻の表現の一つとして認められ得るのであります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
即ち「息を殺す」という方は他人の武術や運動の勝敗なぞを見る時に主として用いられるようでありますが、「鼻息を殺す」という気分は直接自分に利害関係のある問題に対して現わす事が多いようであります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
息を殺すと、音一つない。
— THE ADVENTURE OF THE SPECKLED BAND 『まだらのひも』 青空文庫
蜜柑の根もとに跼んで息を殺す、とたんに頭上でげらげらと笑う声がする。
— 北條民雄 『いのちの初夜』 青空文庫
刹那少年は不安を覚えて凡ての動作を中止して息を殺す。
— 北條民雄 『童貞記』 青空文庫
何しろ、その夜は、何時間も続けざまに息を殺し、それから長い低い溜息を一つ吐いて、また息を殺すと言われるあの闇夜なのであったから。
— 上巻 『二都物語』 青空文庫
二人は目を見あわせると、銀簪をもとの通り灰の中へ投げいれ、行灯を吹きけして勝手へはいり、障子のかげで息を殺す。
— 三人目 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
犯人が部屋に入ってくる気配に、彼は息を殺して物陰に隠れた。
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試合の最終盤、観客は息を殺して固唾を飲んだ。
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突然の悲報に、彼女は息を殺し、言葉を失った。
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庭に現れた珍しい鳥を観察するため、彼は息を殺して静かにカメラを構えた。
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