民情
みんじょう
名詞
標準
condition (sentiment) of the people
文例 · 用例
――で、民情視察、巡見でないのが先づ嬉しい。
— 泉鏡太郎 『怪力』 青空文庫
輸入するにも、国土民情に適したものを篩い選り、そしてさらにこれを民族精神で精製し直し、全く日本的の仏教にして消費し来ったのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
さて一町村に一社と指定さるる神社とては、なるべく郡役所、町村役場に接近せる社、もしくは伐るべき樹木少なき神社を選定せるものにて、由緒も地勢も民情も信仰も一切問わず、玉石混淆、人心恐々たり。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
我輩今日の民情を察するに、世間一般の人は彼の罪人を目して唯|稀有の仕合者と云ふことならんと信ず。
— 福沢諭吉 『帝室論』 青空文庫
況や本文は唯假に例を設けて我民情を寫したるまでのことなれども、或は政治上に於て止むを得ざるの場合なきに非ず、國法に於て殺す可し、情實に於て殺す可らず、之を殺せば民情を害するが如き罪人あるときは、帝室に依頼して國安を維持するの外方便ある可らず。
— 福沢諭吉 『帝室論』 青空文庫
決して漫然たることには非ずと雖ども、外國にても日本にても等しく特赦の命を下して、其民情に對して滑なるの度合如何を比較すれば、我日本の國民は特別に帝室を信ずるの情に厚き者と云はざるを得ず。
— 福沢諭吉 『帝室論』 青空文庫
若しも強ひて之に虚位の名を附せんと欲する者あらば、試に獨り默して今の日本の民情を察し、其數百千年來君臣の情誼中に生々したる由來を反顧し、爰に頓に國會を開て、其國會のみを以て國民の身心を併せて共に之を制御せんとするの工夫を運らしたらば、果して大に不可なるものありて大に要する所の者あるを覺ふ可し。
— 福沢諭吉 『帝室論』 青空文庫
西洋碩學の説に、一國の人心を收攬して風俗を興すの方便は、其國々の民情舊慣に從て同じからずと雖ども、各國に通じて利用す可きものは、宗教、學事、音樂、謳歌等にして、殊に立君の國に於ては王室を以て人心收攬の中心たる可しと云へり。
— 福沢諭吉 『帝室論』 青空文庫
作例 · 標準
独裁政権は、インターネットの書き込みを監視することで民情を探ろうとしている。
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新しく赴任した県知事は、まず各地を回って直接人々の声を聞き、民情を把握することに努めた。
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深刻な不況が続く中、増税を強行するのは民情を無視した暴挙だと言わざるを得ない。
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