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民心

みんしん
名詞
1
標準
popular sentiment
文例 · 用例
民心は離反している。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
いかなる赤誠があっても、それがその人一人の自我に立脚したものであって、そうしてその赤誠を固執し強調するにのみ急であって、環境の趨勢や民心の流露を無視したのでは、到底その機関の円滑な運転は望まれないらしい。
寺田寅彦 「手首」の問題 青空文庫
内閣にしてもその閣僚の一人一人がいかに人間として立派な人がそろっていても、その施政方針がいかに理想的であっても、為政の手首が堅すぎては国運と民心の弦線は決して妙音を発するわけには行かないのではないか。
寺田寅彦 「手首」の問題 青空文庫
国家の最も憂うる処は、貧乏でもない、外敵でもない、宏大な官庁が無い事でもない、狭軌鉄道が広軌鉄道にならぬ事でもない、実に国人意気の沈滞と民心の腐敗とである。
押川春浪 本州横断 癇癪徒歩旅行 青空文庫
民心の腐敗その極に至れば、国家は遂に見苦しく自滅する他はないのだ。
押川春浪 本州横断 癇癪徒歩旅行 青空文庫
本より此の異僧道衍は、死生禍福の岐に惑うが如き未達の者にはあらず、膽に毛も生いたるべき不敵の逸物なれば、さきに燕王を勧めて事を起さしめんとしける時、燕王、彼は天子なり、民心の彼に向うを奈何、とありけるに、昂然として答えて、臣は天道を知る、何ぞ民心を論ぜん、と云いけるほどの豪傑なり。
幸田露伴 運命 青空文庫
これは、文章となつたわが国最初の法典であり、仏教と儒教に基づいた道徳律でもあり、官民心得でもあるが、その大意は、次の通りである。
菊池寛 二千六百年史抄 青空文庫
又、徳川幕府は、頻々として諸大名の移封を行つたが、それは鎌倉、室町の時代のやうに、諸大名を同じ領地に定着させては、中に財政家がゐて民心を得、富強を致す者ができては、江戸幕府が危いからであつた。
菊池寛 二千六百年史抄 青空文庫