四面
しめん
名詞
標準
four sides
文例 · 用例
「雅」は、上品と地味と渋味との作る三角形を底面とし、Oを頂点とする四面体のうちに求むべきものである。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
「乙」とは、この同じ三角形を底面とし、下品を頂点とする四面体のうちに位置を占めているものであろう。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
四面に海をめぐらす大八州国に数千年住み着いた民族の遠い祖先からの数限りもない海の幸いと海の禍いとの記憶でいろどられた無始無終の絵巻物である。
— 寺田寅彦 『俳句の精神』 青空文庫
思うに日本のような特殊な天然の敵を四面に控えた国では、陸軍海軍のほかにもう一つ科学的国防の常備軍を設け、日常の研究と訓練によって非常時に備えるのが当然ではないかと思われる。
— 寺田寅彦 『天災と国防』 青空文庫
擦った揉んだの最中に巡的だ、四角四面な面あしやがって「貴様は何んだ」と放言くから「虫」だと言ってくれたのよ。
— 有島武郎 『かんかん虫』 青空文庫
紅薔薇色の壁寄椅子、四面の壁鏡、螺旋形の梯子段――もし蝸牛に踊子があってその派手で古びた殻をマントのように脱ぎ捨てたとしたらそれはこの小店だ。
— 岡本かの子 『食魔に贈る』 青空文庫
元来|伏木直江津間の航路の三分の一は、遙に能登半島の庇護によりて、辛くも内海を形成れども、泊以東は全く洋々たる外海にて、快晴の日は、佐渡島の糢糊たるを見るのみなれば、四面※茫として、荒波山の崩るるごとく、心易かる航行は一年中半日も有難きなり。
— 泉鏡花 『取舵』 青空文庫
それは四面の鐵檻の堅牢なる上にも堅牢ならん事を望んで、如何に力強き敵が襲來ても、决して車中の安全を害せられぬ爲の特別の注意である相な。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
作例 · 標準
この部屋は四面を本棚に囲まれていて、まるで図書館のようだ。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
山間にあるその集落は、四面を高い峰々に守られるように位置している。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
ガラス張りのエレベーターからは、四面の景色がパノラマで楽しめる。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview