自己同一性
じこどういつせい
名詞
標準
self-identity
文例 · 用例
思惟が一定の思想を真理としてそれに固執し、それを永久に自己同一的なものとしてどこまでも維持しようとするとき、この固執され、固定された自己同一性は、自己がまさに在るところのもの、すなわち一面性として、制限性としてみずからを現わすに到る。
— 三木清 『危機における理論的意識』 青空文庫
存在を靜止せる自己同一性に置くことには滿足し得ずして動的性格をそれに付與しようとする傾向はプラトンの後期の思索にも見えるが、それが貫徹されて世界觀の中心に置かれるに至つたのはアリストテレスにおいてである。
— 波多野精一 『時と永遠』 青空文庫
処で論理とは観念が存在を捉えるための観念形式なのだから、この場合の論理は単に論理としての論理――論理・観念の自己同一性――に立脚することに止まることは出来ずに、論理外のものの論理化として機能しなければならない。
— 戸坂潤 『イデオロギー概論』 青空文庫
論理は論理・観念の自己同一性にさえ立脚すれば好い(同一律と矛盾律)。
— 戸坂潤 『イデオロギー概論』 青空文庫
概念の自己独立性はその形式論理的自己同一性にこそ存する、之はその運動・展開――弁証法――にこの自己独立性が存することにはならない。
— 戸坂潤 『現代哲学講話』 青空文庫
認識がもし本当の――即ち存在上の――自己同一性を自覚したいならば、云わばこの分岐点へまで自分の自然史的時間を溯源しなければならないだろう。
— 戸坂潤 『現代唯物論講話』 青空文庫
処が実際、そういうことは云うまでもなく不可能なのだから、意識は存在との自己同一性を、存在上直接に自覚することを、ここでも亦断念しなければならない。
— 戸坂潤 『現代唯物論講話』 青空文庫
そこで意識は存在上の自己同一性の自覚の代りに、観念上の・意識上の・存在との自己同一性を自覚しようと企てる他はない。
— 戸坂潤 『現代唯物論講話』 青空文庫
作例 · 標準
思春期は、自分が何者であるかを問い直す自己同一性の確立に重要な時期だ。
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アイデンティティの喪失は、深刻な自己同一性の危機を招くことがある。
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異文化の中で暮らすことで、かえって自分の日本人としての自己同一性が強まった。
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ウィキペディア
自己同一性 とは、心理学(発達心理学)や社会学において、「自分は何者なのか」という概念をさす。アイデンティティもしくは同一性とだけ言われる事もある。当初は「自我同一性」 と言われていたが、後に「自己同一性」とも言われるようになった。エリク・エリクソンによる言葉で、青年期の発達課題である。
出典: 自己同一性 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0