際涯
さいがい
名詞
標準
limits
文例 · 用例
そして今は、偽札が西伯利亜の曠野を際涯もなく流れ拡まって行っていた。
— 黒島傳治 『穴』 青空文庫
これは、後に述べるように、彼の考える「元子の雨」が無際涯の空間の果てから地上に落下しつつある、という前提が頭にあるからの議論である。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
いよいよ日本海に出ずれば、渺茫として際涯なく黒い海面は天に連なり、遥か左方は親知らず子知らずの辺ならん、海波を隔てて模糊の間に巉巌の直ちに海に聳立っている様が見える。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
こんな事を際涯もなく思い続けている中に、夜は白んだ。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
天下は広い、年月は際涯無い。
— 幸田露伴 『太郎坊』 青空文庫
雲は太古にして若く、波は近う飜つて、かへつて帰する際涯を知らない。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
長唄 元寇長唄 元寇第一段天に連る玄界の際涯はいづく壱岐対馬、夕浪千鳥群れかへる蜑の小舟のそれならで、山かと高き兵船の満々と張る真帆の数、櫓に撓むる石火矢に軍皷の調旌旗とどよもし、舳艫相|接ぐ九百余艘、入日に染まる船脚やとどろと洗ふ潮の手を、しや、ひた押しの陣がまへ松浦さしてぞ押し寄せたる。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
一望際涯のない高原にも、しかし、河や湖や山々による境界があって、単于直轄地のほかは左賢王右賢王|左谷蠡王右谷蠡王以下の諸王侯の領地に分けられており、牧民の移住はおのおのその境界の中に限られているのである。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
作例 · 標準
彼の探求心には際涯がなく、常に新しい知識を求めている。
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この宇宙の際涯は、一体どこにあるのだろうか。
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際涯のない欲望は、しばしば人を不幸にする。
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