親藩
しんぱん
名詞
標準
feudal domain owned by a Tokugawa family branch
文例 · 用例
譬えば大樹を伐るに、先ず附枝を剪るが如し、親藩既に滅びなば、朝廷孤立し、奸臣志を得んには、社稷危からん。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
一挙して 即ち北に上れば、親藩 待つこと惟久しかりき。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
大名の取締りは最も重要問題だが、徳川氏の一族たる親藩と、関ヶ原役以前から家臣であつた譜代と、関ヶ原までは徳川の朋輩であつた外様とを、大小親疎に従つて、その領土を犬牙錯綜させて配置し、牽制の妙を極めたのである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
東湖は、土佐の豪傑殿様山内容堂とは非常に親密で、常に置酒高会して、盛んに時勢を語り明したが、或る時、「水戸は親藩でダメだが、山内侯一つ幕府に対して御謀叛なさつては如何でござる。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
その範囲は、上は親王、五摂家、親藩、大名から下は各藩の下士、浪人にまで及んだ大規模のものである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
しかし元来が親藩であったし、因循姑息の藩士が多かったから、尊王撰夷などに、耳もかそうとはしないので、同志を募って、京洛に出でて、華々しい運動を起すというようなことはできなかった。
— 菊池寛 『仇討禁止令』 青空文庫
私などは譜代大名の家来だから丸で人種違いの蛆虫同様、幕府の役人は勿論、凡そ葵の紋所の付て居る御三家と云い、夫れから徳川親藩の越前家と云うような大名か又はその家来が道中をして居る処に打付かろうものならソリャ堪らない。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
松山藩の如きは別に定宿というのは無かったが、幕府の親藩に準じたという訳か、外の外様や譜代よりは、海道筋でも何となく勢力があるらしく、『松山様』といえばどこでも快く宿を引受けた。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代、親藩は徳川将軍家を支える重要な役割を担っていた。
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紀州藩、水戸藩、尾張藩は徳川御三家として知られる親藩である。
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彼は親藩の出身だったが、幕末の動乱期には新政府側に協力した。
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