土気色
つちけいろ
名詞
標準
earth (color, colour)
文例 · 用例
そんなに煽切ったのに、職人も蕎麦の行燈で見た、その近常さんの顔が土気色だというんですもの。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
水を一口、と云う舌も硬ばり、唇は土気色。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
何だって、あれだよ、そんなに夜があけて海のばけものどもさ、するする駈け出して失せるだに、手許が明くなって、皆の顔が土気色になって見えてよ、艪が白うなったのに、舵にくいついた、えてものめ、まだ退かねえだ。
— 泉鏡花 『海異記』 青空文庫
やり切れたものじゃない」 彼は土気色で瘠せた顔に顎だけ角ばっているのへ咬筋の動きを見せながら懸命に叩いています。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作太郎は赫くなってそれから土気色になった。
— 岡本かの子 『百喩経』 青空文庫
当時の本人から見て取れるのは、血の気の失せた土気色の顔に、垂れ下がった瞼、開ききった瞳孔で、椅子に座ったまま身体を丸める姿は、落ちぶれた上流の人間そのものであった。
— THE MAN WITH THE TWISTED LIP 『唇のねじれた男』 青空文庫
顔は土気色で、紫の唇が息を出し入れするたびに泡を吹く――虫の息だ。
— THE STOCK-BROKER'S CLERK 『株式仲買人』 青空文庫
伯父は下唇を曲げ、目玉をひん剥いて、頬も土気色、目の先にはわなわなする手にまだ掴んでいる封筒、「KKK!
— THE FIVE ORANGE PIPS 『橙の種五粒』 青空文庫
作例 · 標準
長い闘病生活で、彼の顔は土気色に変っていた。
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彼女が塗った絵の具は、まるで乾いた土気色のようだった。
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この古い壺は、独特の土気色をしていて歴史を感じさせる。
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