傍人
ぼうじん
名詞
標準
bystander
文例 · 用例
そして此の場合に若しその患者自身が……何等かの必要に迫られて……この苦しい実感を傍人に向つて説明しようと試みるならば(それはずゐぶん有りさうに思はれることだ。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
もし傍人がこの病気について特種の智識をもたなかつた場合には彼に対してどんな惨酷な悪戯が行はれないとも限らない。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
幼兒と聖人は神に聽かれんために祈祷し、衒學者及び説教者は傍人に聽かれんために祈祷す。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
傍人慌てゝ彼をとゞめて曰く、君よ口を慎しめ、かの破れたる帽子の下に宇宙は包まれてありと。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
七 父竜池の後を継いで二世藤次郎となった子之助は、継母三村氏すみその他の親族、最故参の金兵衛以下大勢の手代の手前があるので、暫くは謹慎を守っていたが、四十九日の配物が済んだ頃から遊所に通いはじめ、漸く馴れては傍人の思わくをも顧みぬようになった。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
傍人の眼に苦々しく映ったに違いない・彼の無用の気取(或いはダンディズム)の正体は、正しく此処にあった。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
併し其の場合にも猶、負惜しみ的な弱者の強がりが、(傍人に見えるのは差支へないとして)自分に意識されて立派とは思へない。
— 中島敦 『かめれおん日記』 青空文庫
われはヱネチアの既に甚だ近きを覺えしに、今|傍人に問へば猶一里ありと答ふ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
作例 · 標準
事故現場には、事の成り行きを見守る多くの傍人が集まっていた。
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彼はただの傍人であり、事態の解決に直接関与することはなかった。
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事件の目撃者である傍人は、警察の事情聴取に協力した。
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