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上向き

うわむき異読 うえむき
名詞名詞-の形容詞頻度ランク #21520 · 青空 105
1
標準
pointing up
文例 · 用例
山のどん底から山の下の平野の空へ向って鉄路が上向きに登っているから、恰度大砲の中から打出されたような心持がして面白い。
寺田寅彦 猫の穴掘り 青空文庫
首だけまっ白に塗ってあごから上の顔面は黄色ないしは桃色にして、そうして両方のたぼを上向きにひっくらかえしているのが田舎少年の目には不思議に思われた。
寺田寅彦 銀座アルプス 青空文庫
この花の茎は始めにはまっすぐに上向きに延びる。
寺田寅彦 藤棚の陰から 青空文庫
もう一つのは茎の先端がずっと延びてもう一ぺん上向きに生長し、そうしてちゃんと天頂を向いた花を咲かせていた。
寺田寅彦 藤棚の陰から 青空文庫
そこの貧民小学校の教師をして農学校に通う学生の二三人が自炊している事務所を兼ねた一室に来ると、尋常四年を受持っている森村が一人だけ、こわれかかった椅子に腰をかけて、いつでも疲れているような痩せしょびれた小さな顔を上向き加減にして、股火鉢をしていた、干からびた唇を大事そうに結びながら。
有島武郎 星座 青空文庫
イフヒムと云うのはコンスタンチノープルから輸入する巻煙草の大箱を積み重ねた蔭に他の労働者から少し離れて、上向きに寝て居る小男であった。
有島武郎 かんかん虫 青空文庫
井田は顏から手拭を取つて上向き加減に湯氣の奧の暗やみを見やつて又何と云ふ事なしに考へた。
有島武郎 半日 青空文庫
紅葵は鮮紅で、蕊が黄で、上向きがちに目を仰いで咲く。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
作例 · 標準
例句