流矢
りゅうし
名詞
標準
stray arrow
文例 · 用例
行くこと数里、深山幽谷深かく分け入ると、谿川の流れ巌に激しく、奔流矢を射るごとき淵に出た。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
絶頂から一里ほど降ると、果して急流矢のごとくに走っている。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
暗い中で敵味方も分らぬほどの乱闘のうちに、李陵の馬が流矢に当たったとみえてガックリ前にのめった。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
「私は好い薬をもっております、手創が治るばかしでなしに、それを飲むと、不老不死が得られます」「そうか、それは天が神医を与えてくだされたのじゃ、大王申陽侯が昨日遊びに往かれて、流矢に当って苦しんでおられる、お前の薬を頼みたい、こっちへきてくれ」 その番兵は李生を連れて石室の中へ入って往った。
— 田中貢太郎 『申陽洞記』 青空文庫
それによると、彼がある日山の中をぶらついてゐると、どこからともなく流矢が飛んで来て、肩を傷つけた。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
弓既に折れ箭既に尽く、英風一世を掩へる源三位も遂に其一族と共に自刃して亡び、高倉宮亦南都に走らむとして途に流矢に中りて薨じ給ひぬ。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
矢を串と称する今一つの証拠は、神武紀|孔舎衛坂の戦の条に「流矢ありて五瀬命の肱脛に中れり云々」。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
『日本紀』の流布本もまたこれによりて流矢をイタヤグシと訓んでいる。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
作例 · 標準
城壁の守りに就いていた若き兵士が、不運にも乱戦の中から飛んできた流矢に当たって命を落とした。
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いつどこから流矢が飛んでくるか分からない最前線では、一瞬たりとも気を抜くことはできなかった。
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味方と敵が入り乱れる戦場では、流矢による被害が想定以上に拡大していると報告が入った。
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標準
flying arrow
作例 · 標準
闇夜を引き裂くように放たれた無数の流矢が、敵の陣幕に次々と突き刺さった。
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峡谷の伏兵たちが一斉に放った流矢により、先陣を切っていた騎馬隊は立ち往生を余儀なくされた。
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城門を破ろうとする兵士たちに対し、櫓の上から絶え間なく流矢が降り注いだ。
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