氈
かも異読 せん
名詞頻度ランク #207 · 青空 119 例
標準
carpet
文例 · 用例
清水寺のすぐちかくに赤い毛氈を敷いた縁台を二つならべて置いてある小さな甘酒屋で知り合った。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
その男が赤毛氈の縁台のまんなかにあぐらをかいて坐ったまま大きい碾茶の茶碗でたいぎそうに甘酒をすすりながら、ああ、片手あげて私へおいでおいでをしたでないか。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
その日、私は馬場との約束どおり、午後の四時頃、上野公園の菊ちゃんの甘酒屋を訪れたのであるが、馬場は紺飛白の単衣に小倉の袴という維新風俗で赤毛氈の縁台に腰かけて私を待っていた。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
美しい毛氈がいつでも敷いてあって、欄間に木彫の竜の眼が光っていた。
— 寺田寅彦 『森の絵』 青空文庫
毛氈の赤が、少し黒ずんでゐて、それに白つぽい青が交錯されて在るのです。
— 太宰治 『國技館』 青空文庫
尻に敷いた褥は、可愛らしい高山植物で、チングルマの小さい白花、アカノツカサクラの赤い花などが、絨氈の斑紋になって、浮き上る、焚火の影に、鮮やかな織目を見せる。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
十幾階の角形の建築物や、工場の煙突の上に、白蝶の翼をひろげたように、雪の粉を吹いて、遠くはこんもりと黒く茂った森、柔かい緑の絨氈を畝ねらせる水成岩の丘陵、幾筋かの厚襟をかき合せたカスケード高原の上に、裳裾を引くこと長く、神々しくそそり立つ姿であった。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
今のような裾野となって、富士の登山が一しお悦ばれるのは、絨氈を布く緑青の草と、湿分を放散する豊富な濶葉樹林とにあろう。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
作例 · 標準
リビングの床には、保温性とデザイン性を兼ね備えた厚手のウール氈が敷かれていた。
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古い洋館の廊下には、趣のあるペルシャ氈が敷かれ、独特の雰囲気を醸し出していた。
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「わぁ、このホテル、ロビーに敷いてある氈、すごく豪華だね!」
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子供たちが転んでも怪我をしないように、部屋の大部分に柔らかいプレイマット(氈)を敷いた。
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