抑揚のない
よくようのない
表現形容詞
標準
monotonous
文例 · 用例
宵のうちに一寢入することにした母親に代つてお芳が枕許に雜誌を見てゐると、突然眠つてゐたと思つた産婦が、抑揚のない調子で何事か言ひ出した。
— 水野仙子 『四十餘日』 青空文庫
」 彼はそんな風に抑揚のない調子で一息に云ふと、ぴたつと止めた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
抑揚のない作品だったと思われるものに、劇らしい緊張と山とが見出されたのは、やや意外でさえあった。
— 戸坂潤 『『唯研ニュース』』 青空文庫
妙に無愛想な一人の看守は時々こう云う控室へ来、少しも抑揚のない声にちょうど面会の順に当った人々の番号を呼び上げて行った。
— 芥川龍之介 『冬』 青空文庫
意味は勿論聞き取れないし、低音の、抑揚のない唯一本の響きに聞え、其儘急にひつそりとしてその人声は途切れてしまひ、軈て跫音も消えて了つた。
— 坂口安吾 『竹藪の家』 青空文庫
「誰もいないと思っていたもんだから」 明晰な、そのくせ抑揚のない乾いた調子で、秀才型が見えすいたお座なりをいった。
— 久生十蘭 『肌色の月』 青空文庫
……そんなら、どんなふうに、その方が好きになったか、ママに話せるわね」 梓さんは、まるで暗記でもするような、抑揚のない調子でいいだした。
— 雪の山小屋 『キャラコさん』 青空文庫
それ処ではない、こういうネバリ強い執拗な哲学が、読者がこの抑揚のない坦々とした論調に僻易しない限り、多くの尤もらしい信奉者を見出しはしないかを、実は私かに恐れているのである。
— 戸坂潤 『現代哲学講話』 青空文庫
作例 · 標準
先生の話は抑揚がなく、学生たちはすぐに眠気を催した。
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彼の声は抑揚がなく、感情が読み取れなかった。
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毎日同じことの繰り返しで、人生が抑揚のないものに感じられた。
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