会計簿
かいけいぼ
名詞
標準
account book
文例 · 用例
新薬の広告ビラを板の上に綴じ付けて、会計簿の上にキチンと置くと、ホッと溜息をしながら眼をあげて、正面の薬戸棚の間に懸かっている大きなボンボン時計を見た。
— 夢野久作 『復讐』 青空文庫
昨日の勘定日にも妻が会計簿を持つて来て、今月の本代が二百三十円、こんな放蕩息子がゐたら早速放逐になるところですよといふのである。
— 土田杏村 『私の書斎』 青空文庫
平時にも、もとより会計簿記の事あり。
— 福沢諭吉 『学問の独立』 青空文庫
それは風のひどい晩で、ひろ子も同じ電燈の下へ机を出して会計簿を調べていた。
— 宮本百合子 『乳房』 青空文庫
行の一端に日附があり、もう一方の端に金額が書いてあることは、普通の会計簿と同様であるが、しかし、説明の文句の代りに、二つの間にはただ違った数の十字記号だけが記してあった。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
「これはあの腹黒の畜生めの会計簿さ。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
その年は私が学生方面の会計をやらされていたので、ニウトン祭の翌日の晩、会計簿と残金とを持って先生の御宅の応接間へ伺ったのであった。
— 中谷宇吉郎 『先生を囲る話』 青空文庫
それから二、三日してまた何か用事を見付けて図々しく伺ってみた時、先生は前の会計簿を持って出てこられて、「君この会計の計算が間違っているよ、一円余計に金を受取っていることになってる」といって一円出されたのであった。
— 中谷宇吉郎 『先生を囲る話』 青空文庫