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脱脂

だっし
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
1
標準
removal of fat
文例 · 用例
腫物はいよいよ發展し、いまは膏藥では間に合はず、脱脂綿に無刺激の油藥を塗つて患部に貼りつけ、日に五、六囘も貼りかへなければなりませんでした。
太宰治 知らない人 青空文庫
ボロ切れと、脱脂綿に包まれた子供は、軟かく、細い、黒い髪がはえて、無気味につめたくなっていた。
黒島傳治 浮動する地価 青空文庫
見る見る中に胸部から腹部にかけての諸機關は個々に取除けられて、左胸部に肺癆の爲めに潰滅した肺の殘塊が咯啖樣の粘液に取りまかれて殘つてゐるのと、直腸部に填充した脱脂綿が所々血に汚れて、うねくつて露出してゐる外には何も殘らなかつた。
有島武郎 實驗室 青空文庫
「ほな、お邪魔します」 ちいさなモスの風呂敷包みをひらいて、消毒器のなかにはいった脱脂綿をとって、器用な手つきで電話機を消毒し、消毒液入れに消毒液を入れていると、いくつかの眼がじろじろと背中に、顔に、動作に来たようだった。
織田作之助 わが町 青空文庫
翌朝、七月十九日の午前十時二十二分に三年町の自宅自室で父が七十二歳の息を引取った時、私は脱脂綿を巻いた箸と、水を容れたコップの盆を両手に支えて、枕頭に集まっていた数十名の人々に捧げ、父の唇を濡らしてもらったが、私は金城鉄壁泣かないつもりで、故意に冷然と構えていた。
夢野久作 父杉山茂丸を語る 青空文庫
刷毛でつけた頬紅を、脱脂綿でまたほのぼのとふきとり、上唇の濃いルージュを、下唇に移して、油性のクリームで光らせる。
菊池寛 貞操問答 青空文庫
伝平はいつの間にか、幾種類かの薬品や、繃帯や脱脂綿などまで持っているのであった。
佐左木俊郎 青空文庫
で、葉子は後ろを振り向きもせずに、箸の先につけた脱脂綿を氷水の中に浸しては、貞世の口をぬぐっていた。
有島武郎 或る女 青空文庫
作例 · 標準
揚げ物をする前に、余分な油を脱脂する工夫が必要だ。
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医療現場では、消毒前に皮膚の脱脂を徹底する。
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金属部品の塗装前には、表面の油分を完全に脱脂する必要がある。
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