裳
も
名詞頻度ランク #43997 · 青空 660 例
標準
traditional skirt
文例 · 用例
〔雲ふかく 山裳を曳けば〕宮沢賢治雲ふかく山裳を曳けばきみ遠く去るにかも似ん丘群に日射し萌ゆればきみ来り訪ふにも似たり
— 宮沢賢治 『〔雲ふかく 山裳を曳けば〕』 青空文庫
貸衣裳の用意も無い事はないのだが、それも一週間ほど前から申込んでいただかないと困るのです、という返事であった。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
浴場へ行って清澄な温泉に全身を浸し、連日の疲れを休めていると、どやどやと一度に五、六人の若い女がはいって来て、そこに居たわれわれ男性の存在には没交渉に、その華やかな衣裳を脱いで、イヴ以来の装いのままで順次に同じ浴槽の中に入り込んで来た。
— 寺田寅彦 『二つの正月』 青空文庫
小さな頭、長い裳裾、椅子は一つもないのです。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
十幾階の角形の建築物や、工場の煙突の上に、白蝶の翼をひろげたように、雪の粉を吹いて、遠くはこんもりと黒く茂った森、柔かい緑の絨氈を畝ねらせる水成岩の丘陵、幾筋かの厚襟をかき合せたカスケード高原の上に、裳裾を引くこと長く、神々しくそそり立つ姿であった。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
富士のさばいた裳裾が、斜がちな大原に引く境い目に、光といわんには弱いほどの、一線の薄明りが横ざまにさす。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
山を石膏細工の人形とすれば、雲は衣裳で、あのようにまで、モデルの肢節にぴったり合って、屈伸するものとは思っていなかった。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
飾窓の二面は普通の新衣裳の飾人形だが、残った一つの入口に向って右の飾窓のがみんなの目あての「エッフェル塔見物」の機械人形だ。
— 岡本かの子 『街頭』 青空文庫