斜視
しゃし
名詞名詞-の形容詞
標準
strabismus
文例 · 用例
「ふんとにさ」と、おすめは小さな斜視の眼を、ちょいと見当違いの方へ光らして薄笑いをした。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫
「心の切り方が悪いからよ」と婆やはたしなめる様に云うと、おすめは其には答え無いで突立ったまま、何処を睨むか見当の付かない様な斜視の眼を据えて、「婆やさんの長湯にも呆れるなあ、やあ垢擦りだ、やあ糠だのって」と云って口を尖らした。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫
これは婆やが蔭でおすめの斜視を真似る時、いつも使う眼付きであった。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫
特徴のある武田さんの笑い声を耳の奥で聴いていた、少し斜視がかったぎょろりとした武田さんの眼を、胸に泛べていた。
— 織田作之助 『武田麟太郎追悼』 青空文庫
少し斜視がかって、腋臭がある。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
やがて氏は眼を斜視にして藤棚の一方を見詰めて居たが突然立ち上り手を延ばして藤の葉を二三枚むしり取り、元の処へ坐った。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
少し斜視がかった眼はぎょろりとして、すれちがう人をちらと見る視線は鋭い。
— 織田作之助 『四月馬鹿』 青空文庫
顔は長大で、鼻が西洋人みたように鷲型で、白い眉が房々として、高い小鼻の左右に眼窩が深く落凹んで、心持ち内斜視の老眼が鋭く光っていた。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
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斜視(しゃし)とは、ヒトの眼の片方は視線が正しく目標とする方向に向いているが、もう片方の目が内側や外側、あるいは上や下に向いている状態のことをいう。教室など前に近い場所では見えづらく、個人差がある。
出典: 斜視 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0