暖地
だんち
名詞
標準
warm district
文例 · 用例
西洋人は東洋暖地へ来てやっとバンガローのベランダ造りを思いついたようである。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
夕方から零ち出した雪が暖地には稀らしくしんしんと降って、もう宵の口では無い今もまだ断れ際にはなりながらはらはらと降っている。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
そして冬の間はぜひ暖地で暮らせと申します。
— 倉田百三 『青春の息の痕』 青空文庫
やや広く廂出したる母屋造木の香にまじる橘の花「母屋造」は普通の入母屋造の略ではなく、王朝の寝殿造のことで栄花か源氏の光景を詠じたものと思はれるが、蜜柑の花の咲く暖地に出来た新建築と見ても構はない、木の香と橘の匂ひと交錯する趣きを味へばそれでも宜しからう。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
共産党の本家本元のロシヤがそうで、あれだけ広大な国土を持ちながら、広大な寒冷地帯をほッたらかして、やたらと温暖地へ侵略南下作業を行っているばかりである。
— 坂口安吾 『インテリの感傷』 青空文庫
しかるにその後岩崎灌園がその著『本草図譜』で右先輩の説をくつがえし、この杜若なる植物はアオノクマタケラン(ショウガ科に属し支那と日本とに産し暖地に見る)であるとの創見の説を建てたが、これはけだし一番穏当な見方である。
— 牧野富太郎 『カキツバタ一家言』 青空文庫
杜若と誤認せられたハナミョウガ杜若と誤認せられたヤブミョウガ しかるにその後、岩崎|灌園がその著『本草図譜』で右先輩の説を覆えし、この杜若なる植物はアオノクマタケラン(ショウガ科に属し支那と日本とに産し暖地に見る)であるとの創見の説を建てたが、これは蓋し一番穏当な観方である。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
我邦南方の暖地では中々盛んに茂っていてかつその分量も沢山だし、またその丈けも高く、中には幹の中々大きなものもある。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
作例 · 標準
沖縄は一年を通して暖地であり、冬でも過ごしやすい。
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この植物は暖地に自生するため、寒さには弱い。
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暖地の気候は、様々な熱帯作物の栽培に適している。
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