熟す
じゅくす
動詞-五段-サ行動詞-サ変-す動詞-自動詞
標準
to ripen
文例 · 用例
想像するがままに任せた山、感情を塗りかえした山、その山の暗き森と、深い谷、過去へと深く行き、遠く行くだけ、紀念は次第に成熟する、石の上を走っている水の面の経緯は、幾世の人の夢を描いては消し、消しては描いているのである。
— 小島烏水 『梓川の上流』 青空文庫
そこで事相の成不成、機縁の熟不熟は別として一切が成熟するのである。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
稲の熟するころとなると、谷々の水田が黄ばんでくる。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
官立大学で経済を学んでいたために、父亡き後の母は、この遠縁に当って足繁く自家へ出入する青年を、何かと相談相手にして、いわば私との恋仲も黙許よりも、寧ろ奨励する形で、結婚にまで熟するのは容易な道行でありました。
— 岡本かの子 『扉の彼方へ』 青空文庫
釈迦はその晩年、その思想いよいよ円熟するに従て全く菜食主義者ではなかったようである。
— 宮沢賢治 『ビジテリアン大祭』 青空文庫
葡萄の熟すころになると、よしずで四方をきちんと圍つた。
— 太宰治 『思ひ出』 青空文庫
今其集に就て交友を考うるに、袁」]と張天師とは、最も親熟するところなるが如く、贈遺の什甚だ少からず。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
扨發達して、殆んど成熟すると、生氣が漸くにして中に屯鬱して、終に外に洩るゝに至つて、又|新に生氣の一寓處を成すのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
作例 · 標準
枝の上で赤く熟したリンゴは、甘い香りを漂わせて収穫の時を待っている。
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「まだこのバナナは青いから、もう少し熟してから食べたほうが美味しいよ」
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太陽の光をたっぷり浴びて熟したトマトは、驚くほど濃厚な味わいだった。
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標準
to be ready for action
作例 · 標準
「機が熟すのを待つのだ。今動くのは、敵の術中にはまるようなものだ」
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準備はすべて整い、作戦を実行するための機運は十分に熟していた。
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何年もかけて温めてきたビジネスアイディアが、ようやく形になる時が熟した。
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標準
to be in common use
作例 · 標準
流行語が社会全体に熟し、今では辞書に載るほど一般的な表現となった。
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外来語が日本語の中に熟して、元の意味とは少し異なるニュアンスで定着した。
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新しい技術が一般家庭にまで熟すには、まだ数年の歳月が必要だろう。
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標準
to become skilled
作例 · 標準
彼は長年の修行を経て、職人としての技が隅々まで熟している。
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「君の演技もだいぶ熟してきたね。役に深みが出てきたよ」
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毎日欠かさず練習を続けた結果、彼のピアノの演奏は玄人裸足の域まで熟した。
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