ある種
あるしゅ
名詞-の形容詞
標準
certain
文例 · 用例
そして「自然は簡単を愛す」と云ったような昔の形而上的な考えがまだ漠然とした形である種の科学者の頭の奥底のどこかに生き残って来た。
— 寺田寅彦 『厄年と etc.』 青空文庫
それからある種の動物は、ただその周囲の地上に圏の筋をひかれただけで、それを越し得ないというそれのように、柚木はここへ来ても老妓の雰囲気から脱し得られない自分がおかしかった。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
殊にある種の語は特殊の情調を備えていて外来語として受け入れるより他に方法のないと考えられるものもある。
— 九鬼周造 『外来語所感』 青空文庫
こう考えると日本のある種の過激思想の発生には満員電車も少なからず責任があるような気がする。
— 寺田寅彦 『電車と風呂』 青空文庫
蜘蛛が網を張ったり、ある種の土蜂が小石をもって地面をつき堅めるのがそれだという。
— 寺田寅彦 『言語と道具』 青空文庫
私はある種の装飾的の絵は実際そうした方が審査員にも作家にもまた観賞者にも双方便宜ではないかと考えている。
— 寺田寅彦 『帝展を見ざるの記』 青空文庫
同時にまたある種の思想を宣伝演繹することのためでもない。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
ふだんにもつてゐる所のある種の感情が、電流体の如きものに触れて始めてリズムを発見する。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
作例 · 標準
彼はある種のカリスマ性を持っている。
この問題にはある種の矛盾がある。
その判断はある種の勇気を必要とする。
医学的にはある種の遺伝的要因が関係している。