媚態
びたい
名詞
標準
coquetry
文例 · 用例
むしろ近付いたら却って興醒めのしそうな懸念もある遠見のよさそうな媚態がこの山には少しあった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
すなわち「媚態的」を意味する。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
まず内包的見地にあって、「いき」の第一の徴表は異性に対する「媚態」である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
そうして異性間の尋常ならざる交渉は媚態の皆無を前提としては成立を想像することができない。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
すなわち「いきな事」の必然的制約は何らかの意味の媚態である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
しからば媚態とは何であるか。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
媚態とは、一元的の自己が自己に対して異性を措定し、自己と異性との間に可能的関係を構成する二元的態度である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
そうしてこの二元的可能性は媚態の原本的存在規定であって、異性が完全なる合同を遂げて緊張性を失う場合には媚態はおのずから消滅する。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
作例 · 標準
彼女はひいきの客を自分に繋ぎ止めておくために、わざとらしく小首を傾げたり視線を送ったりして、巧みな媚態を作ってみせた。
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その仕草はどこか計算されており、相手の関心を引こうとするあからさまな媚態が透けて見え、周囲を少し白けさせた。
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普段は非常に厳格で通っている女将が、旦那様の前でだけ見せる甘えたような媚態に、新米の仲居は驚きを隠せなかった。
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