嬌態
きょうたい
名詞
標準
coquetry
文例 · 用例
それは栄養不良の子供が一人前の女の嬌態をする正体を発見したような、おかしみがあったので、彼はつい失笑した。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
片手を柱に凭せ体を少し捻って嬌態を見せ、片手を拡げた袖の下に入れて、写真を撮るときのようなポーズを作った。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
太く短い環、古代の貞節な女に似て垂れ下った醜い肩、まるで病み疲れてサタンに生育を阻止された女が奇妙な嬌態をして、流行の衣裳と近代の手管をもって私の前に現れたのだ。
— Love on Drought 『恋の一杯売』 青空文庫
次いで私達は街に出て、印度の花、欧風化された女の嬌態、近世のパーシ女に袖を引かれて茶店に出入するのですが、私達日本の男子で印度のフラッパ女に靴の紐など結ぶように命令されて、諾々としているような非国民は一人だっていないのです。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
ミサコが廻転扉から出納口につかつかと進むと、コケットな彼女の嬌態に狼狽した行員が自覚を失った指先で紙幣をかきあつめた。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
丈もすらすらと急に高くなったように見えた、婦人は目を据え、口を結び、眉を開いて恍惚となった有様、愛嬌も嬌態も、世話らしい打解けた風はとみに失せて、神か、魔かと思われる。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
だんだん判って来たでしょうが、あまり気にしないで呉れ給え」 私は良人が私をうち見守る眼差の中で、結婚して始めての嬌態を作って、こう云わないでは居られませんでした。
— 岡本かの子 『扉の彼方へ』 青空文庫
出来上った娘の姿を見て「この娘には、まるで女の嬌態が逆についている」と母親が、がっかりした。
— 岡本かの子 『娘』 青空文庫
作例 · 標準
彼女のあざやかな嬌態は、周囲の男性たちを魅了した。
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芝居の役柄で、少しばかりの嬌態を演じる必要があった。
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その仕草、なんだか嬌態を通り越して、ちょっとわざとらしいわね。
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