来書
らいしょ
名詞
標準
letter received
文例 · 用例
それはとにかくこの人の云う通り、自分なども五十年来書物から人間から自然からこそこそ盗み集めた種に少しばかり尾鰭をつけて全部自分で発明したか、母の胎内から持って生れて来たような顔をして書いているのは全くの事実なのである。
— 寺田寅彦 『随筆難』 青空文庫
しかし私の考えでは、不幸の知らせは元来書状でほんとうの意味の知友にのみ出すべきもので、それ以外の人は葬式などがすんで後に聞き伝え、あるいは週刊旬刊でゆっくり知ってもたいしたさしつかえはないはずである。
— 寺田寅彦 『一つの思考実験』 青空文庫
将来書物がいっさい不用になる時代が来るであろうか。
— 寺田寅彦 『読書の今昔』 青空文庫
先達てかねて紹介して置いた福岡大学の久保博士からの来書に、長塚君が診察を依頼に見えたとあるから、今頃は九州に居るだろう。
— ――長塚節著『土』序―― 『『土』に就て』 青空文庫
が、それはとにかく――(上人の手紙は取意の事)東京の小県へこの来書の趣は、婦人が受辱、胎蔵の玻璃を粉砕して、汚血を猟色の墳墓に、たたき返したと思われぬでもない。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
幸にして大坂の事ありてより消息絶えて久しき蒼海も、獄を出でゝ近里に棲めば、書を飛ばして三個同遊せんことを慫むるに、来月まで待つべしとの来書なり。
— 北村透谷 『三日幻境』 青空文庫
否な然らざるなり、余は今は真正の事業家となりしなり、事業とは形体的のものなりとの迷信全く排除せられてより余は動くべからざる土台の上に余の事業を建設し始めたり、余の事業の敗られしは敗るべからざる事業に余の着手せんがためなり(希伯来書十二章第二十七節)。
— 内村鑑三 『基督信徒のなぐさめ』 青空文庫
羽州の八郎潟の由来書に、八郎という樵夫、異魚を食い大蛇となったという(『奥羽永慶軍記』五)。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
恩師からの来書を大切に保管している。
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重要な内容の来書なので、すぐに上司に報告した。
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彼は来書を受け取ると、すぐに返事を書き始めた。
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