不信者
ふしんじゃ
名詞
標準
unbeliever
文例 · 用例
すなわち人間が千載青史に列するを得んというのは、まことにこれは肉欲的、不信者的、heathen 的の考えである、クリスチャンなどは功名を欲することはなすべからざることである、われわれは後世に名を伝えるとかいうことは、根コソギ取ってしまわなければならぬ、というような考えが出てきました。
— 内村鑑三 『後世への最大遺物』 青空文庫
まずヨブを以て智者にあらずと断じたるのち、「まことに汝は神を畏るる事を棄てその前に祈ることを止む」とて彼を不信者となして責め、次に「汝の罪汝の口を教う……汝の口みずから汝の罪を定む、我にはあらず汝の唇汝の悪きを証す」といいてヨブの罪を肯定している。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
今日を以ていえば、前の状態は不信者のそれであって後は信者のそれである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
不信者は物の所有を以て正当の権利と考う。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
老法師は庸三たちの方へ、時々じろじろ白い眼を向けながら不信者への当てつけのような言葉を、他の人の身の上を説明している時に、口にするのであったが、順番が来て庸三が傍へ行くと、不幸者を劬わるような態度にかえって、叮嚀に水晶の珠を転がし、数珠を繰るのであった。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
教會や學校での支那人の信者は、學校や教會を離れると、大抵は不信者に復歸する。
— 桑原隲藏 『支那の孝道殊に法律上より觀たる支那の孝道』 青空文庫
近年は徴兵制度の為に、軍隊に居る者が三个日の間に肉食をしても、別に異状のないことやら、どだい、だん/\不信者の増した為に、厳重には行はれない様になつたさうである。
— 折口信夫 『三郷巷談』 青空文庫
其にしても、没風流の上に、ものゝあはれを度外視して、うき世に沈湎する人・悟り得ぬ不信者など云ふ義はあつた。
— 後期王朝文学史 『女房文学から隠者文学へ』 青空文庫