何事か
なにごとか
表現
標準
something (or other)
文例 · 用例
誰しも陰気よりは陽気の方が凡そ好きなのに相違はないのに、「陽気な文学を」といふのが一つの文学上の提案となるためには少しくましな何事かであらねばならぬ。
— 中原中也 『文学に関係のない文学者』 青空文庫
何事か、ある説明のできない不安な焦燥と、恐怖に似た眞青の感情とが、火のやうに自分の全神經を驅けまはつた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
始めは何事か判らなかった店の者は余計なことをすると思って、少年の所作を途中で妨げたり、店先に立つ段になると叱って追い放ったりした。
— 岡本かの子 『みちのく』 青空文庫
生命とか精神とかいうものを除いたいわゆる物質を取扱って何事かしようという時にはすぐに物理学的の問題に逢着する。
— 寺田寅彦 『物理学の応用について』 青空文庫
宇宙間無限の物象の影響を受けている身辺の現象について如何にして有限な言葉をもって何事かを云い表わす事が出来るであろうか。
— 寺田寅彦 『方則について』 青空文庫
書かせ給ふは何ならん、何事かの御打合せを御朋友の許へか、さらずば御母上に御機嫌うかゞひの御状か、さらずば御胸にうかぶ妄想のすて所、詩か歌か。
— 樋口一葉 『軒もる月』 青空文庫
入口を這入る時から、下の方で何だか恐ろしく大きな声で咆哮している人がある事に気が付いていたが、席が定まってからよく見ると、それは正面の高い壇の中壇のような処に立って何事か演説している人の声であった。
— 寺田寅彦 『議会の印象』 青空文庫
そのうちに、始めに出た極度の大声を出す人が壇上に立ってまた何事か述べはじめた。
— 寺田寅彦 『議会の印象』 青空文庫
作例 · 標準
何事かあったのか、彼女は顔面蒼白だった。
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何事か、急に電話がけたたましく鳴り響いた。
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何事か、彼は部屋に閉じこもって出てこない。
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