宿願
しゅくがん
名詞
標準
longstanding desire
文例 · 用例
こうして長い経過の結果、今度始めて、漸く僕の多年宿願した著述『詩の原理』が、この九月にアルスから出版されることになった。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
ある日ついに正九郎の宿願は達せられることになった。
— 新美南吉 『空気ポンプ』 青空文庫
十一日、乙卯、晴、阿闍梨公暁鶴岳別当職に補せらるるの後、始めて神拝有り、又宿願に依りて、今日以後一千日、宮寺に参籠せしめ給ふ可しと云々。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
七 おれの目的、同時にお前の宿願はこうして遂に達せられたわけだが、さて、お前は巨万の金をかかえてどうするかと見ていると、簡単に俗臭紛々たる成金根性を発揮しだした。
— 織田作之助 『勧善懲悪』 青空文庫
年来の宿願であった金毘羅まいりを思い立って、娘のおげんと下男の儀平をつれて、奥州から四国の琴平まで遠い旅を続けて、その帰りには江戸見物もして、今や帰国の途中であると話した。
— 旅絵師 『半七捕物帳』 青空文庫
かの芭蕉の「奥の細道」をたどって高館の旧跡や松島塩釜の名所を見物しながら奥州諸国を遍歴したい宿願で、三日前のゆうぐれに江戸を発足して、路草を食いながらここまで来たのであると云った。
— 旅絵師 『半七捕物帳』 青空文庫
彼はオランダ文字を読もうという自分のかねてからの宿願を述べて、その志願の可能不可能を、善三郎にただしてみたかったのである。
— 菊池寛 『蘭学事始』 青空文庫
かねての宿願が叶い申したぞ。
— 菊池寛 『蘭学事始』 青空文庫
作例 · 標準
長年の研究がついに実を結び、彼はノーベル賞受賞という宿願を果たした。
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先代から受け継いだこの店を日本一にすることが、一族の宿願となっている。
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現役最後となる今シーズンで、悲願のリーグ優勝という宿願を達成したい。
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