午砲
ごほう
名詞
標準
noon gun
文例 · 用例
ラスキンをほうり出して、浅草紙をまた膝の上へ置いたまま、うとうとしていた私の耳へ午砲の音が響いて来た。
— 寺田寅彦 『浅草紙』 青空文庫
薄暗いやうな空に午砲が籠ツて響いた。
— 三島霜川 『青い顏』 青空文庫
」「直ぐにも頼む、もう、あの娘は俺の命だから、あの娘なしには半日も――午砲!
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
三十九年七月 日ざかり嗚呼、今し午砲のひびきおほどかにとどろきわたり、遠近の汽笛しばらく饑うるごと呻きをはれば、柳原熱き街衢はまた、もとの沈黙にかへる。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
渠は昔から勉強家だが、朝寢坊ときては九時や十時でなければ、また時によると午砲を聽いてからでなければ、とこを出ない。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
何か特別なわけがあるに違ひないと考へると、ます/\そればかりが聽きたいので、翌日も午砲が鳴るまで一緒に寢てゐた上に、女をあまえるままにまかせて、午後の時間を二人で寢ころんで無駄ばなしで送つて、とう/\家へは歸らなかつた。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
頂上の測候所へ行って案内を頼むと水兵が望遠鏡をわきの下へはさんで出て来ていろいろな器械や午砲の装薬まで見せてくれる、一シリングやったら握手をした。
— 寺田寅彦 『旅日記から(明治四十二年)』 青空文庫
やれ教育だ、それ睡眠時間だ、もう一分で午砲だ、お昼飯だ。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
作例 · 標準
かつては正午になると午砲が鳴り、時刻を知らせた。
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函館の五稜郭では、今も午砲の儀式が残っている。
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午砲の音を聞くと、今日一日の始まりを感じる。
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